2010年 08月 20日 ( 1 )

CAPA月例フォトコンテスト「生きものの部」 1席

まだ月は昇っておらず辺りは真っ暗闇、被写体も見えない。
勘だけを頼りに彼らが居るであろう場所に向け、無望遠のISO25600でシャッターを切り続けていた。
夜にはコロニーに帰ってしまっているのだろうか・・・
移動すること3箇所目、諦めかけたその時・・・遂に見つけた!
液晶を拡大すると、ぼんやりアオサギと思われる白っぽい鳥の姿が浮かび上がっている。


実は構図ありきで挑んだ撮影。ようやく手に入れた高感度機材じゃなければ撮れない表現は何かを
考えた末、自分なりに見つけた答え。
その答え合わせのため、星と、それを掻き消さない月光のある好条件の夜を待っていた。


群の居る所に辿り着けるという根拠の無い自信はあったが、ここからが大変だった。
なにしろ警戒心の極めて強い鳥である。
しかも夜、彼らの警戒心は昼間以上であることは容易に想像できた。


足音も立てずに少しずつにじり寄ったものの、近くに居た鴨を飛ばしてしまう。
「やばっ」 一瞬肝を冷やしたが、サギはその場に残ってくれ事なきを得た。
ちょうどこの頃上弦の月が高度を上げ始める。


程なく限界距離に達した。勿論根拠は無く、オホーツク3年の経験則でしかない。
少しずつ被写体にピントを合わせる。
と言っても完全な手探り作業、撮っては調整を何度も何度も何度も・・・繰り返した。
そこで気付く。
どうやら被写体は動いている。
正直誤算だったが、結果としてそれが効果的な印象をくれることに。


設定を煮詰める中、クオリティを維持するためには、どうしても30秒間は動かない個体が必要だった。
そこになんとかピンを合わせ、祈るような気持ちでそっとレリーズ・・・
そんな暗中模索の試行錯誤の末撮らせてもらった作品。

【闇夜の残像】
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CAPAには3度目の投稿。
過去2回とも2次、3次通過者というどーでもいい欄に名前が載り、ちょっと意地になって応募しました。
今回はしっかり考えたイメージどおりに撮れた作品で、珍しく手応えもあったので、
それが評価されたことに一番の喜びを感じています。
海野和男氏の講評も上々
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顔写真は昨年の七五三で髪の毛をセットする娘を鏡越しに撮り、自分も写り込んでいたものを採用。
というかそれ以外に一枚もありませんでした。
見なかったことにして下さい。。。

今回の受賞は、北海道を離れた相方へのちょうど良いメッセージになったかと思ったのですが・・・
本日発表されたGANREFで・・・
またあの野郎は・・・笑
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by mj-p | 2010-08-20 21:13 | フォトコン等